屋根カバールーフ工事(横暖ルーフS)

児玉町で屋根カバールーフ工事を行いました。

お伺いしたのはよくあるスレート屋根のお宅で一見何の問題も無さそうに見えます。ですが、現調時にはお客様へ現状を出来る限り正確にお伝えするため、しっかり診断することが大事ですので不備が無いかチェックしていきます。

この既設材は【ニチハ・パミールA】という、弊社でもリフォーム工事などで注意喚起している屋根材(塗装工事に不向きな屋根材)のひとつで、ごらんの様に場所によって屋根材の表層が剥離し、大きなクラックなども出てしまい初めてご覧になる方でもパッと見ただけで塗装が出来なさそうなくらい劣悪な状態なのが分かるかと思います。(本製品に関して詳しくはニチハ・ホームページなどをご覧ください)

仮に塗装工事をしても、多少の延命は出来るかもしれませんが正直言ってかなりリスクがあります。

まさに消費者泣かせのお騒がせ屋根材ですが、これといった補修方法もなく泣き寝入りする方が多いというのが今の現状です。

いずれにしてもこのままでは雨漏りの原因にも繋がってしまいますので、お客様もこの状態では塗装工事が困難だということにご納得され、今回では屋根カバールーフ工事を行うことになりました。

~工事中・後~

改修用の軒先水切りを取付け、弊社ではお馴染みの粘着ルーフィングを既設材の上に貼っていきます。こうすることによって仕上がり時には防水効果が合計4重にもなり、葺き替え工事などに比べると高い防水効果が得られます。その分、屋根への荷重は多少加算されますがごくわずかな荷重ですので構造にもほとんど影響はありません。

こちらは隅棟部おさまりの様子です。ご依頼される業者さんによってもある程度の仕様(施工方法)はほとんど同じなのですが、細かな仕様に関しては具体的な打ち合わせなどが無い限り業者さんにお任せする部分はあると思います。

この隅棟部は構造上、本体施工をすると必ず本体同士の重なり部(はぜ組み部分)に雨がつたい、隅棟内部へと侵入しやすいという欠点があります。

防止対策としては

◆本体を隅棟なりに対し立ち上げる ◆隅棟部に捨て水切りを取り付ける……などがあります。

最終的に外観から見えなくなる部分になるので、仕上がり時の見た目には影響しないのですが屋根を長持ちさせるためには必要不可欠ではないかと思います。カバールーフ工事を行って雨漏りしてしまっては本末転倒ですので、弊社では見えない箇所でも手を抜かずにしっかり工事していきます。

既設にも雪止め金具が付いていたので、今回も同じ仕様で雪止め金具(後付けタイプ)を取り付けておきます。

雪止め金具には大きく分けて先付けタイプと後付けタイプの二種類があり、先付けは本体施工と当時に取りつけるタイプです。後付けタイプはおもに元々屋根に付いていない時に後から追加で屋根材へと取り付けるものなのですが、弊社ではあえてこの後付けタイプを仕様しています。

理由としては、雪止め金具には雪の重みが掛けられる負荷荷重の許容範囲があり、それを超えてしまうと本体も一緒に巻き込まれ雪止め金具もろとも外れてしまう恐れがあるからです。(特に板金屋根は部分での交換が難しいです)

弊社の見解としては、屋根材を痛めてしまうのであれば後付けの雪止めだけが分離した方が二次災害を防げるからです。

無事に工事完了しました。

シックなブラックが屋根を引き締めてくれますね。工事前の赤っぽい印象とはガラッと変わり、また新しい屋根へと生まれ変わりました。

パミールの余波はまだまだ解決しておらず、数多くの方が悩まれています。弊社では少しでもこの状況を変えるべく皆様には注意喚起を続けていきたいと思います。近年ではこういった塗装では工事出来ない時の為のカバールーフ工事が普及しつつあります。

まだまだご存じない方もいらっしゃるかと思いますので、些細なことでもお気軽にご質問・ご相談ください。

 

(株)桜創建では屋根工事各種・外壁(塗装)工事・その他総合リフォームなどを中心に活動しておりますので些細なお悩み事でも構いませんので、お気軽にご相談ください!

弊社では、無理な営業は一切しておりません。必要のない工事を勧めたりも致しません。

地元・上里町での住宅リフォームや住まいのお悩み事などがありましたら、(株)桜創建までお気軽にご相談ください。メールでのお問い合わせは24時間受け付けております。

 

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