上里町で外壁塗装工事を行いました。
お客様より「元々は雹被害の改修工事の予定だったが、せっかくなので外壁塗装工事も」とお問い合わせをいただきました。
既設外壁材はＡＬＣ（軽量気泡コンクリートの略式名称）で、しっかりメンテナンスさえしていれば50～60年と寿命を持たせることの出来る高耐久の外壁材です。こちらは築20年ほど経過しており、過去に一度もメンテナンスをしたことが無いそうで、元々雹被害の改修工事などを予定していたが、せっかくなので外壁の塗装も一緒に…という事でした。
雹による欠損やシーリング表面の破断やチョーキングなど、経年による劣化が各所見受けられました。
確かにメンテナンス不足であることから、今回では【ニッペ ファインパーフェクトトップ】での塗装工事を行うことになりました。
～工事中・後～
まずはじめに、長年溜まっていた汚れを高圧洗浄で綺麗に洗い流します。
気を付けなくてはならないのが外壁材の特性ですね。ＡＬＣは吸水性が高く、一度吸い上げた水分が完全に乾燥するまでかなり時間が掛かってしまいます。今回は夏季での施工ということもあり、比較的短い乾燥時間で済みましたが、正直冬場など気温の低い時期はあまりお勧めしません。完全に乾燥させるのに約2～3日程の時間が必要になります。
見た目で乾いているように見えても、内部に水分や湿気が残存した状態で塗装を行ってしまうと、硬化不良や気泡発生の原因になってしまいます。
養生は塗装前の基本作業ですね。
基本でもありますが、この養生の出来の良し悪しで仕上がりにも大きく影響してしまいますので、入念な養生が必要となります。
下塗り作業の様子です。
仕上げ材である中塗り・上塗りの密着性を高めるため、外壁塗装の工程の中で最も重要な工程と言えるでしょう。
今回はＡＬＣボードに石粒調の吹付けを施したもので、意匠性のあるものでしたが、下塗りに一番手間が掛かりました（泣）
理由としては、先述通り（吸水性の高さ）がネックで、下塗りの段階でピタッと目止めをしたいのにぐんぐん吸収されてしまい、最終的に下塗り材を5缶使用しました。一般的な30坪くらいの家であれば平均2～3缶で済む…と言えば、大変さが分かるかと思います。
加えて表面が石粒調でザラザラしているので、ローラーを転がすのに押し込むように力を入れないと平滑に塗ることが出来ませんでした。
中塗り・上塗りの様子です。
今回はフロアで塗り分けが必要な（ツートンカラー）での施工となります。お客様の希望として、まったく同じような色ではなく多少リフォームした感が欲しいとの事でしたので、淡彩色系の二色を組み合わせ、かわいらしい仕上がりをイメージしました。
中間にあった帯板ラインの色は二階の色を下げて、潰しにしたのでくっきりとした二色での仕上がりとなります。
メインの外壁塗装を終え、残っている付帯部やベランダトップコートを仕上げればすべて完了となります。
付帯部は白で清潔感を出し、淡彩色に馴染むよう仕上げました。差し色（アクセントカラー）も全体の仕上がりに重要な要素になります。ベースカラー70％・アソートカラー20～25％・アクセントカラー5～10％の割合でイメージすると、バランスの良い仕上がりとなります。
さっそく雨が降り、外壁に雨雫が残っていますが、しっかりと水を弾いてくれていますね。
今回は中塗り・上塗りは1液での施工でしたが、塗料が浸透しやすくなかなか艶が出にくいとされているＡＬＣですが、ここまで艶を出せるのは、下塗りをしっかり行った確たる証拠ですね。苦労した甲斐があります。
いかがだったでしょうか？
ただ単にいい塗料を使用すればいい仕上がりになる…というのは大きな間違いです。
特に安さを売りにしている業者さんにありがちなのが、
◆乾燥時間が勿体ないから、完全に乾く前に下塗りをしてしまった（乾燥時間の不備）
◆目止めが不十分で、中塗り・上塗りの塗料も吸い上げられてしまい、艶がまばらになってしまった（下塗りが不十分）
などと、仕上がってみてから「あぁ、この業者に頼んだのは失敗だったな」と、後悔してしまうこともあるでしょう。
弊社ではそういった事が無いよう、真にお客様に満足していただくため、例え損をしてでも手間を惜しみません。
いかがだったでしょうか？
外壁塗装をはじめ、外装工事などでお悩みの方はお気軽にご相談下さい！
（株）桜創建では屋根工事各種・外壁（塗装）工事・その他総合リフォームなどを中心に活動しておりますので些細なお悩み事でも構いませんので、お気軽にご相談ください！
弊社では、無理な営業は一切しておりません。 身の丈に合わない過度な宣伝や必要のない工事を勧めたりも致しません。
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