屋根棟積み直し工事(ガイドライン工法)

寄居町で棟の取り直し工事を行いました。

 

お客様より「二階の棟部分の瓦がズレているのが心配だから見て欲しい」とのご依頼をいただきました。

既設屋根材は和瓦で、熨斗瓦積みの棟でしたがよくよく見てみると確かに場所によっては熨斗瓦がズレており、メンテナンス不足であることが伺えます。

屋根の真下には下屋や車などがあるため、瓦が落ちてこないかご心配されていたそうです。

ご自身の年齢的にも、今後もう手入れはしたくないとおっしゃっていたので通常の棟積み直しではなくより強固な仕上がりにするため【ガイドライン工法】を推奨させていただきました。

~工事中・後~

既設の棟を解体してみるとやはり葺き土仕様でしたね。当時はこちらの葺き土が主流でしたが、耐久性に難があるため現在ではあまり見かけなくなりました。風化してしまい、ボロボロの状態でした。

新たに耐震用棟金具を設置し、棟内部の耐震性を高めます。

 

今回では熨斗瓦含め5段になりますが、耐震用棟金具を用いた場合には棟の高さがシビアになるので慎重に進めていきます。

熨斗瓦の積み上げていく段階で、先ほどの耐震用棟金具に野縁を設置します。この野縁に対し、最終的にビス止めを行います。

注意しなくてはならないのが、熨斗瓦の積み幅ですね。最終的にビスが通るくらいの隙間を作らなくてはならないので、迂闊に作業していると(やり直し)という思わぬ悲劇を招いてしまいます。

このように段数枚ごとに積み幅(塵ともいいます)を狭めていき、極力隙間を狭くかつビスが通るほどの隙間を確保しなくてはなりません。当然ですが、ガイドライン工法なので全ての熨斗瓦は緊結して崩れないようにしてあります。対面同士の熨斗瓦が引き合うため、地震などの揺れにも強いというわけですね。

棟の高さにあったビス(約150~200mm)程の止水パッキン付きビスで丸瓦を固定し、完了となります。

外部に従来の銅線がまったく露出していないのが分かりますね。棟内部ですべて完結することにより、銅線の劣化防止や酸化を解消してくれます。

無事に工事完了です。

棟もまっすぐ積み上げてありますので、綺麗になりましたね。見た目には大した変化はないのですが、内部の構造が大幅に強化してありますので、そう簡単には崩れることはないでしょう。

いかがだったでしょうか?

弊社ではこういった屋根にまつわることは得意としていますので、もしこれからメンテナンスなどをお考えの方はぜひお気軽にご相談ください!瓦一枚単位での交換から葺き替え工事まで幅広く承っております。

 

(株)桜創建では屋根工事各種・外壁(塗装)工事・その他総合リフォームなどを中心に活動しておりますので些細なお悩み事でも構いませんので、お気軽にご相談ください!

‎弊社では、‎‎無理な営業は一切しておりません。 必要のない工事を勧めたりも致しません。 ‎

‎地元・上里町での住宅リフォームや住まいのお悩み事などがありましたら、‎‎(株)桜創建‎‎までお気軽にご相談ください。 メールでのお問い合わせは24時間受け付けております。‎

PAGE TOP