秩父市で屋根の棟積み直し工事を行いました。
お客様より「以前に棟の補修工事をしたが、工法に疑問があり他に良い方法がないか提案して欲しい」とのご依頼をいただきました。
既設屋根は和瓦で、棟に関しては熨斗瓦積みの立派な仕様でした。
お客様曰く、棟の高さに対し地震で崩れないか心配で、過去にラバーロック工事をされたとのことです。熨斗瓦に対し、ズレ止め対策で工事されたようですが、あくまでコーキングによる処置の為、不安が残るとのことでした。
ラバーロック工法は、正直あまりお勧めはしません。
美観性の損失や、のちのアフターの事などを懸念すると、始末が悪いからです。案の定、これだけがっちりコーキングをされてしまうと剥がすにも一苦労です。
なにより、コーキングの打つ場所も正しい場所へ打設しないと、かえって雨水の抜け道が無くなってしまい、雨漏りを誘発してしまいます。
地震の影響を危惧されているとのことでしたので、お客様とご相談し今回では「熨斗瓦積みから7寸丸積みへ変更」することをご提案させていただきました。
従来の熨斗瓦積みと言えば、必要な段数を積み上げていくのが醍醐味ですが、7寸丸(いわゆる洋瓦仕様)であれば一つの役物で収めることが可能で、なおかつ地震などの揺れにも強いので、近年では主流の工法となっております。
~工事中・後~
ラバーロックがいたずらにもしっかり密着していて、解体作業にも苦戦しました。
棟を解体し、新たに耐震用金具と野縁を取り付けていきます。
この工法こそが、近年主流となる【ガイドライン工法】となります。
リフォームなどでは既設の仕様と同じ仕様でも問題ないのですが、新築工事ではこの工法以外は認められず施工不良とみなされてしまいます。
なんばん漆喰を棟に敷き詰め、表面をしっかり均していきます。
今回では漆喰材(黒)を選定しました。
半月上の役物(7寸丸)を棟へ被せて、止水パッキン付きビスで固定すれば完成となります。
以前の熨斗瓦積みの棟と比べると高さも低く安定感があり、ビスでしっかり固定しているので揺れには相当強いです。
いかがだったでしょうか?
弊社ではこういった既設の仕様を変更することも可能ですので、地震対策やのちのメンテナンス回数を減らしたいという方はぜひご検討してみてはいかがでしょうか?
(株)桜創建では屋根工事各種・外壁(塗装)工事・その他総合リフォームなどを中心に活動しておりますので些細なお悩み事でも構いませんので、お気軽にご相談ください!
弊社では、無理な営業は一切しておりません。必要のない工事を勧めたりも致しません。
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