群馬県高崎市で屋根の改修工事を行いました。
お客様より「屋根がボロボロでこのままで大丈夫なのか心配」とのお問い合わせをいただき、お伺いさせていただきました。
既設屋根は国内でも高いシェアを誇るスレート屋根です。厚さ約5.5mmほどの基材に対し無機化粧層と無機彩石にアクリルコートを施した屋根材です。ですが、基材そのものには防水性が無く表面のアクリルコートで紫外線や降雨から保護する仕組みになっており、経年劣化によりクラックや破損などの劣化症状が出てしまっていました。スレート材はグレードにもよりますが、およそ7~10年目安でのメンテナンスが必要不可欠となり、定期的な塗装工事や補修工事などが必要となるのですが、メンテナンス時期を著しく過ぎてしまうとこのような状態になってしまい、塗装はおろか補修でも歯止めが効かない手遅れの状態にまで進行してしまいます。
診断の結果、弊社では【屋根カバー工法】が妥当だと判断し、その旨をお客様に伝えご納得していただきました。
早い時期でのメンテナンスあれば塗装工事や補修工事の方がカバー工法に比べると安価にはなりますが、屋根の劣化状況からして今回では(ニチハ・横暖ルーフαS)での改修工事をご検討いただく形となりました。
~工事中~
既設屋根に新たに防水紙(タディスセルフ・遅延型粘着ルーフィング)を貼っていき、本体工事を行う前の下準備をしていきます。既設防水紙+既設屋根材に加え、新たに新規防水紙+新規屋根材で合計4重の防水効果が得られます。さらには新規材の横暖ルーフは本体裏張りに断熱材が入っているので、遮音性や遮熱性などの向上も期待できるので沢山のメリットが得られるのです。
強いて言えば、既設屋根にカバーすることによって新規屋根材分の荷重が建物へ加わりますが、構造への悪影響のない安全な範囲ですのでまったく心配ありません。
隅棟と呼ばれる箇所に、防水処理を施していきます。本体を施工した際に、横殴りの大雨などが降った時にこの隅棟付近まで雨水が横走りしてしまい、場合によっては屋根内部への漏水が発生する恐れがあります。そういった万が一の為に備え、弊社ではこのように下地の隅木に捨て水切り(侵入した雨水を軒先方向へ排出させるため)を取り付けることを徹底しています。(任意施工の為、各業態で仕様は違います)
シックなブラックが引き締まりますね。本体施工が終わり、工事も仕上げに取り掛かっていきます。
棟板金を各棟部分へ被せていきます。隅棟先端には剣先加工を施し、景観を整えていきます。鋭く尖った剣先がカッコいいですね。
棟板金の接合部分には必ずシーリングを内側に打ち、漏水を防ぎます。内部にシールした場合と外部にシールした場合とでは寿命が全然違いますので、こういった見えない箇所でも手を抜かず細部にわたり職人さんの気遣いが伺えます。
無事に工事完了しました。
従来では葺き替え工事などの大がかりかつ高コストの工事が主流でしたが、今回工事したカバールーフ工法は既設屋根の解体もなく工期も比較的短く(建物の大きさ・形状にもよる)葺き替え工事よりもコストを抑えられ、近年では重宝されつつあります。
まだまだご存じない方もたくさんいらっしゃると思いますので、今後ご自宅のリフォームなどをお考えの方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?
(株)桜創建では屋根工事各種・外壁(塗装)工事・その他総合リフォームなどを中心に活動しておりますので些細なお悩み事でも構いませんので、お気軽にご相談ください!
弊社では、無理な営業は一切しておりません。必要のない工事を勧めたりも致しません。
地元・上里町での住宅リフォームや住まいのお悩み事などがありましたら、(株)桜創建までお気軽にご相談ください。メールでのお問い合わせは24時間受け付けております。