深谷市で傷んでしまった棟の積み直し工事を行いました。
お客様より「一見の業者に屋根の劣化を指摘されたので、ちゃんと実績のある業者さんに相談したい」とのお問い合わせをいただきました。
ここまではよくある話で、訪問販売業者や悪質な点検詐欺業者が横行している中で、なかなかそう簡単に鵜呑みには出来ないですよね。すべての業者が悪いという訳ではありませんが、そのほとんどが悪質な業者であることがほとんどです。
話はさておき、実際に屋根の状態を確認してみましょう。
確かにメンテナンス不足であるのは間違いありませんが、その業者さんの見積もりが法外な金額だったそうで、怪しいと感じたそうです。
どの業種でもそうですが、工事費用に対する相場価格というものがありますので、
◆相場費用から掛け離れた金額(金額が高い・余計なマージン等が含まれている)
◆異様に金額が安い(手抜き工事の可能性あり)
◆状況の説明が不明瞭(担当の人間がしっかり把握できていない)
など、見極めるポイントは様々ですが、やはり一番はその場の判断や憶測で契約しない事ですよね。
今回では、劣化状況から判断し、棟取り直し工事を行うことになりました。
~工事中・後~
まずは、既設棟を解体していきます。
予想通りではありましたが、棟の形成そのものがボロボロになっており、いつ崩れてもおかしくないような状態でした。
また、当時の施工方法でしたので、強度が著しく、今回の工法がベストだと判断しました。
上記写真のように、棟用耐震金具を新設し、野縁を取付けることにより、地震に強い棟が形成されます。
近年、頻繁に起こりうる突発的な地震に備えておかないとですよね。
一体型のなんばん漆喰を詰め、表面を綺麗に均して、あらかじめ外しておいた7寸丸を被せれば完了となります。
元々、7寸丸を固定していたのが(鉄釘)で、こちらは保持力が弱いのもそうですが、材質が鉄なので、熱による膨張が発生してしまいます。そうなると自然と釘が膨らみだし、瓦を圧迫させ破損させてしまう恐れがあります。
おそらくここまでしっかりと説明出来る業者さんは数少ないと思います。
今回は新しく止水パッキン付きビスに打ち換えましたので、保持力・防水効果・錆や熱による膨張防止…など、時代の変化とともに建材もより良いものへと変化をしています。
いかがだったでしょうか?
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