屋根カバールーフ工事(アスファルトシングル)

群馬県太田市で屋根カバールーフ工事を行いました。

お客様より「既設スレート材が劣化し、自然と欠損やクラックなどが発生してしまい、このままでは心配」とのご依頼をいただきました。

こちらの屋根材は弊社でも注意喚起している【塗装に向いていない屋根材】のひとつで(コロニアルNEO/現:コロニアルクァッドに改良)という製品でした。

アスベスト問題が発生し、各メーカーが急遽ノンアスベスト材に切り替え始めたころに出回った製品で、当時ノンアスベスト材に対する技術が確立されておらず、しっかりとした形成を保つことが出来ずに製品化されてしまった為、ものの数年でこのような状態になってしまいました。

お客様も泣き寝入りするしかなく、どうすれば良いかお悩みのご様子でした。

近年ではこういった塗装工事が出来ない製品の為に【カバールーフ工事】が普及しつつあります。

既設屋根材を剥がさずに、新しい屋根材をそのまま上から被せる工法となります。ですが、なにかと物価高のこのご時世で材料費なども軒並み高騰しており、ご希望であったガルバリウム鋼板材が高いという観点から、弊社で(アスファルトシングル材)をご提案させていただきました。鋼板材よりも安価で耐久性もしっかりあります。近年では新築屋根などにも多く使用されていることから、その実用性の高さもお墨付きです。

お客様もご納得され、今回ではアスファルトシングル材でのカバールーフ工事となります。

~工事中・後~

下葺き材を貼り、各所役物板金を取付けます。

既設材のコロニアルがあるからといって、下地処理を疎かにしてしまうと雨漏りの原因にもなりますので、しっかり行うことが大切です。

本体施工の様子です。

見た目は絨毯のような素材で出来ており、かつ耐久性・意匠性もあり近年では人気のある製品となります。

材質も非常に柔らかく、カッターナイフやハサミなどで簡単に切ることが出来ますので施工性の高さも魅力のひとつですね。

無事に工事完了しました。

今回では【オークリッジスーパー オニキスブラック】での施工となります。

いかがだったでしょうか?

今回のようなスレート材に関して、塗装工事に向いているか・向いていないか…という究極の選択肢が問題視されています。

間違った判断や材料の選定ミスが原因で、失敗したという方も中にはいらっしゃるそうです。

主な理由としては

①工事を請け負った工事店が無知で、何も知らないまま工事が進められてしまったことによる失敗

②屋根材の判別が出来ず、安易に塗装工事をしてしまった

③ひび割れや欠損部を補修し、さらには塗料のグレードを高めたが、やはり失敗

など、様々なケースが挙げられます。

屋根工事は決して安い買い物ではありません。曖昧な知識や憶測などで進めてしまう工事店にはくれぐれも注意しましょう。

インターネットが普及しつつある現在では、こういった工事後のトラブルを避ける為に必要な情報を比較的簡単に得ることが出来ます。まずはお手元のスマートフォンやパソコンなどで事前に調べてみるのも対策のひとつと言えるでしょう。

 

 

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