上里町で劣化が著しいセキスイかわらからの屋根葺き替え工事を行いました。

お客様より「下屋の屋根材が劣化してきたので塗装をしたい」とのご依頼をいただきました。

お伺いしたところ、こちらはすでに廃盤品である【セキスイかわらＵ】でした。お客様にとって残念なお知らせにはなってしまいましたが、こちらは数あるセキスイの製品の中でもメンテナンス方法に注意が必要なノンアスベストタイプのもので、その他の製品で代表例として（コロニアルＮＥＯやパミール）などと同類で【塗装に向いていない屋根材】の一つに挙げられます。

ごらんの様に自然と剥離現象が起き、表層が剥がれてしまっています。ノンアスベスト材の特徴の一つです。

お客様もご心配になり、どうすれば良いか悩まれていました。

下屋のみになりますが、屋根の傾斜も2～3寸勾配で陶器瓦や勾配に制限がある製品は対応不可なので、緩勾配でも対応可の【竪平葺き】を推奨させていただきお客様もご納得されたので、今回では下屋のみ葺き替え工事という形になりました。

～工事中～

まずは既設屋根材を解体していきます。元々の屋根は桟葺き屋根でその上にセキスイかわらＵを被せている状態でした。

桟葺き屋根はそのまま残し、葺き替え兼カバー工法という流れになります。

桟葺き屋根の上に新たに構造用合板（厚12ｍｍ）を増し張りしていきます。そうすることにより、桟葺き屋根の解体費用を抑えられ、かつ防水効果も高まりますので画期的な工法ですね。（※ただし下地が腐食等している場合は除く）

とりあえずすべてのセキスイかわらＵを撤去し、ルーフィング含め下地処理が完了です。

ここまでやっておけば急な降雨でもひとまずは安心でしょう。

次はいよいよ本体施工になります。

屋根の流れ方向に合わせた原寸加工の本体が到着しました。

竪平葺きの場合、屋根流れ長さに合わせた寸法で継ぎ目がないのが特徴的で雨漏りに対しても高い効果を発揮してくれます。

おもにこういった雨漏りのリスクが高い緩勾配屋根などに使用することが多いです。もちろん一般的な勾配にも使用可能です。

あらかじめ割り込んでおいた位置に本体を置き、重ね目（嵌合部）をはめ込み水切り部にビスで固定していきます。

吊り子レスなので、施工性も良くスピーディーに作業が出来ます。

ある程度本体を葺き終えたら、細かい端部などの加工処理をして葺きおさめていきます。長尺板金なので取り回しが少々難ですが、弊社ではお手の物です。

ベランダデッキ下の様子です。

後付けタイプで、少々障害にはなりましたが床材を脱着することで壁際までのしっかりとした施工が可能になりました。

リフォームの場合、こういった障害物が多々あるので現場での対応力が求められます。

 

壁際雨押えや棟板金などを取付け、無事に工事完了となります。

トップライトなどの弊害もあり、作業も苦戦を強いられましたが綺麗に仕上がったので良かったです。

お客様も仕上がりをご覧になり、大変喜ばれていました。以前の状態では塗装工事もままならないので、思い切って今回の工事を決断されたそうです。

弊社は屋根工事をはじめとし、各種リフォーム工事を取り扱っております。もしこれから工事などをご検討の方はお気軽にご相談下さい！

 

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