群馬県太田市で屋根カバールーフ工事を行いました。
お客様より「屋根の塗装を検討しているのだが、念のため点検してから検討したい」とのご依頼をいただきました。
既設屋根材はいわゆる【化粧スレート】と呼ばれるセメントを基材とした厚さ5.5ミリほどの屋根材です。
さっそくお伺いさせていただき、屋根の状態をチェックしていきたいと思います。
こちらの屋根材は【ケイミュー・コロニアルNEO】という製品で、現在はコロニアルクァッドという現行品で販売されております。
こちらの製品は、リフォーム業界では有名な話ですが【塗装工事に向いていない屋根材】の一つに挙げられます。
上記写真でも分かるかと思いますが、方向性の無いひび割れが無数に入っており、仮に塗装工事をしたとしても多少の延命しか出来ず、根本的な解決にはならないのです。
理由としてはアスベスト問題が起きてからノンアスベストに切り替えられた頃の製品で、当時は手探りなところもあり製品そのものの形成がしっかり確立出来ておらず、数年後に不具合が生じてしまったということです。
スレート材の塗装工事を行うのであれば
①アスベスト入りの製品かどうか?
②屋根材の製品を調べる(製造年・製品名など)
③基材の劣化状況(ひび割れ・クラックなど)は問題ないか?
これらのチェック項目は必ず見ておかないと、トラブルの元になります。
残念ですが、こちらのコロニアルNEOは塗装工事には不向きなので、お客様とご相談し【カバールーフ工事】をご提案させていただきました。お客様もご納得されたようで今回ではGMルーフによるカバールーフ工事を行っていきます。
~工事中・後~
始めに既設の雪止め金具をカットしていきます。
カバールーフを行う場合、屋根自体がフラットであることが前提となります。屋根に凹凸がある状態や陶器瓦の上には施工できません。
遅延粘着ルーフィングを貼り、防水性を高めていきます。
※稀に防水紙を貼らずに施工する業者さんも存在するそうですが、万が一雨漏りしたらどうするつもりなんでしょうね。
本体を貼って行きます。
下にコロニアルがあり、通常のビスでは打ち込めないのでビスの先端がドリル形状になっているドリルビスで留めつけてしっかり固定しておきます。
本体を葺き終えたら、棟と呼ばれる屋根の頂上部に貫板・棟板金を取り付けていきます。
無事に工事が完了しました。
従来の葺き替え工事とは違い、屋根材を剥がすこともなくスムーズに工事も行えるため近年では人気のある工法です。
コストも葺き替え工事に比べると安価で、工期も比較的短いスパンで行えるので効率的です。
いかがだったでしょうか?
カバールーフ工事を行うにあたり、ポイントとなるのは【塗装工事が出来ない屋根材をしっかり見極められるか?】です。
最近では、工事金額が比較的高価であることから不用意にカバールーフ工事を勧めてくる業者が横行していますが、塗装工事で出来るものは塗装工事でも全然問題ありませんし、本当に必要な状況であればカバールーフ工事を推奨します。
まずは、しっかり屋根の点検をしてくれる業者さんを選びましょう。
(株)桜創建では屋根工事各種・外壁(塗装)工事・その他総合リフォームなどを中心に活動しておりますので些細なお悩み事でも構いませんので、お気軽にご相談ください!
弊社では、無理な営業は一切しておりません。必要のない工事を勧めたりも致しません。
地元・上里町での住宅リフォームや住まいのお悩み事などがありましたら、(株)桜創建までお気軽にご相談ください。メールでのお問い合わせは24時間受け付けております。