基礎知識・用語集

基礎知識・用語

住宅各部名称

あ行

アクリル系塗料 塗料の一種。筆塗りやエアブラシで使用することが適していて、伸びがよく、水溶性なので、塗料の希釈や用具の洗浄は水を使って行うことが可能。
乾燥後は耐水性になります。安価で10年程前までは最も一般的に使われていた塗料。現在はあまり使用されていない。
アクリル樹脂 合成樹脂の一種。透明性が高く酸やアルカリに強く丈夫で軽い。
足場組み 高所からの落下防止、作業効率、防音対策等で組まれるもの。
アスファルトシングル 屋根材の一種。定番の屋根材で日本では建築基準法の改正によって使用が認められ、マンションや戸建て住宅の屋根に使用されている。石粒で覆っているため傷つきにくく、防水性・耐候性・耐久性に優れている。
軽量で耐震性も高いため、地震対策にも適した屋根材だが、強風に弱く定期的なメンテナンスが必要。
アスファルト防水 アスファルトをコーティングしたり、含ませたシートを重ねていく防水工事の工法。
アスベスト 石綿といわれている繊維状の鉱物。以前はスレート屋根などの硬度を高めるために使用されていたが、現在は使用禁止となっている。アスベストを使用している素材は撤去などに届け出・周知が必要となる。
雨戸 大きめの窓の開口部の外側に設けられた戸のことで引き戸、シャッター、折り戸とさまざまなタイプがある。雨戸が設置されてないお住まいや、小さめの窓のみだと、設置されていないお住まいもある。強い風雨や防犯の為に設置されることが多い。
雨どい 屋根に降った雨水を集め、地上や下水に排水させるための設備。取り付けられる部位によって様々な呼び方をされる。玄関の上などの大きな庇に取り付けられることもある。
ウレタン系塗料 塗料の一種。柔らかい性質の塗料で光沢があり厚く塗りやすい・耐久性は5~8年程度。
ウレタン防水 塗膜防水の一種。液状のウレタン樹脂の塗布を重ねて、防水膜を作る。
上塗り 仕上げのために下塗りの上に塗る塗装作業。
ALC 外壁材の一種。縁切り 屋根塗装をした際に、毛細管現象によって雨水が侵入するのを防ぐため、屋根材同士がくっつかないようにする作業。
FRP防水 ガラス繊維などの強化材で補強されたプラスチック。強度・耐水性・成型性が優れていることから幅広く使用されている。建物の屋上やベランダなどの防水工事で使用され、防水層は継ぎ目がなく優れた防水性能を発揮する。
大棟 屋根の頂上、屋根の面と面が交差する部分。屋根のほぼ中心にある水平な部分で、雨水の侵入を防ぐため棟板金や棟瓦などが取り付けられている。

か行

外壁材 サイディング、モルタル、ALC、タイル(石材)など外壁を形成する材料。
笠木 塀や腰壁、パラペットの頂へ被せる建材。外周りに使うものは金属製が多い。笠木と笠木の継ぎ目の部分は雨水が浸入しやすいので要注意。室内の階段の手摺り壁の頂に被せるものも笠木と呼ばれる。
カバー工法 古い屋根の上に新しい屋根をかぶせる方法。廃材や撤去の費用などもかからず、屋根材が二重になることで、断熱、遮音性効果も高まる。
カラーベスト セメントを主な材料としてつくった屋根材。コロニアル・スレートとも。
間接工事費 足場仮設費、消耗品、養生材など。
切妻屋根 最も一般的でイメージしやすい、本を開いて四角に覆い被せた様な形の三角形の屋根のこと。シンプルで一番雨漏りがしづらい屋根の形状でもある。
金属屋根 デザイン性に優れ、軽くて耐震性にすぐれている面で普及が進んでいる。ガルバリウム鋼板など。
クラック 外壁のひび割れ。外壁にひびが入ったままで放置しておくと、水が浸入し支柱の腐食、シロアリ発生、サビ付いたりと様々な劣化の症状が発生する原因となる。
ケラバ 切妻屋根などで雨樋がついていない部分の屋根の端部分。建材や部材の名前ではなく、場所を示す言葉で妻側の端部分。
ケレン 脆弱な旧塗膜の除去やさび落としを行うこと。仕上がりの美しさ、塗膜の耐久にもかかわってくる。
合成樹脂 石油や石炭を原料として熱や圧力を加えて作られた高分子材料。
抗菌塗料 外壁などにカビや藻などの発生を防ぐ作用のある塗料。
高圧洗浄 高い水圧で洗い上げること。外壁塗装の前には、大抵高圧洗浄を行う。
コロニアル スレート瓦の呼び名でメーカーによって異なる場合がある。

さ行

サイディング ボード上になっている外壁材。多くはシーリング材でつなげて使用するが、近年ボード同士はシーリングを使用せずつなげることができるものも出てきている。意匠性が高いが、モルタル同様定期的なメンテナンスが必要。窯業系、金属系など種類も豊富。
シート防水 ゴム、塩化ビニールなど、防水性のあるシートを重ねていく防水工事の工法。
シーラー 下地調整する際に使用される塗料。塗料の吸い込みを防ぎ、素材と上塗りとの密着力をあげて剥がれにくくしたり、仕上がりのむらをなくすために使用する。
シーリング工事 外壁同士のジョイント部分や窓ガラスの隙間を埋める工事。シーリングは地震等による外壁の動きに対応してその力を逃す役目、防水性や気密性を保つ役目がある。
シーリング材 ひび割れや小さな隙間を下地処理する際に使われる材料。サイディング同士をつなぐ目地材にも。
下地調整 塗装する際に耐久性を向上させるための下準備で洗浄やひび割れの処理や旧塗膜の剥離などを行い、 仕上げの塗料が密着しやすいようにシーラー(フィーラー)と呼ばれ るものを下塗りしていく。下地調整の行い方によってその後の塗装の耐久性に関わってくる。
下塗り 塗装工程の一回目の作業。多くの場合は下地用の塗料を使用する。
遮熱塗料 遮熱、太陽熱による温度の上昇を防ぎ省エネ効果がある塗料。
住宅寿命 その家が使用できる年数。日本の木造住宅の寿命は30~80年と言われているが、適切なメンテナンスは必要。
シリコン系塗料 塗料の一種。外壁用としてもっとも流通している塗料。耐久性は7~10年程度が一般的だが、様々な付加要素をつけることにより耐久性を高めているものもある。
水性塗料 主剤を水で薄めて使用する塗料。シンナーなど揮発性の高いものを用いないことで、臭いも比較的少なく、環境への負荷も少ない。
集水器 軒樋と竪樋の交差する部分に取り付けられた箱状のもの。軒樋を流れてきた雨水を集め、竪樋へと流し込む。
スレート瓦 日本で最も使用されている屋根材で、粘板岩を薄い板状に加工したもののこと。主にセメントなどで作られた、扱い安く比較的安価な屋根材。コロニアル・カラーベストとも。
セメント瓦屋根 日本瓦に似ているものが多いが、セメント加工でき塗装も可能。価格も安く耐久性もあるが、日本瓦同様重量があるため地震対策には不向き。

た行

耐震強度 建物の地震に対する強さ。
耐震性能 地震に対して建物が吸収できる力。
太陽熱高反射塗料 遮熱塗料のこと。赤外線による太陽の熱の上昇を抑えるために、赤外線を反射させるセラミック粒子が入っている塗料。
断熱性能 外気の気温、環境変化に影響されにくく、快適温度に保つ性能のこと。
竪樋 雨水を地上や下水へ流す垂直に取り付けられた雨樋。
弾性塗料 弾力性のある塗料。ひび割れによる水の侵入などでの劣化を防ぐのに有効な塗料。
チョーキング 塗装表面の劣化により塗料の成分が白い粉状になって現れること。放置すると外壁のひび割れなど発展する。
直接工事費 塗料代、人件費など。
透湿性塗料 水は通さず湿気と空気を通す性能のある塗料。
トタン屋根 軟鋼板に亜鉛メッキを施した板で、古い住宅によく使用されている。
戸袋 雨戸を収納する場所。
ドーマー ロフトなどの屋根裏部屋への採光や通気を目的とした窓。
塗膜 塗料を塗ることでできた層。
塗膜防水 液状の防水材料を塗り化学反応で防水の膜を作る防水工事の工法。

な行

内部結露 室内の水蒸気が壁の内部に侵入して外気温の影響で壁内部で結露すること。
日本瓦屋根 日本に古くから伝わる伝統的な屋根材。耐久性が高いが重量がある。
貫板 棟板金を固定するための下地材。
野地板 屋根を葺くための下地になる板。
軒天 外壁から出ている屋根の軒先部分の裏側のこと。
軒樋 屋根の軒先に取り付けられた水平方向の雨樋。屋根の上に降った雨水を集める。

は行

這樋 屋根の上を這うように設置された雨どい。竪樋から流れてきた雨水を導く役割がある。
白亜化 チョーキングのこと。塗装表面の劣化により塗料の成分が白い粉状になって現れること。
鼻隠し 軒先に取り付ける横板。通常は雨樋をつける部分。
破風板 切妻屋根などの山型の部分に取り付ける雨風の吹き込みを防ぐ横板。
パラペット 建物の屋上など外周部に設けられた低い立ち上がり壁。
バルコニー 住戸から外に張り出しているスペースのこと。
光触媒塗料 太陽や蛍光灯などの光が当たり表面で化学反応が起こり、汚れの元となる物質や細菌を分解する作用をもった塗料。
庇(ひさし) 玄関や窓などの開口部の上に設けられた小さな庇のこと。雨の室内への浸入を防ぐ役割がある。
飛散防止ネット 塗料の飛散防止、防風、防砂などのために張られるネット。
フィーラー 下地調整する際に使用される塗料。下地の面調整をしたり段差を埋めたりするのに使用する。
フッ素系塗料 紫外線への耐候性を高めたフッ素を配合した塗料。耐候年数は12~17年程度。
プライマー シーリング材の密着性をよくするために使われるもの。
防水シート 屋根材の下に張られるシート。年月とともに劣化するので、屋根の葺き替えのタイミングなどで貼り直す。
ベランダ 住戸から外に張り出していて、雨風をしのげる屋根のあるスペースのもの。

ま行

無機塗料 鉱物などの無機物を原料として作られた塗料。有機塗料と比べて耐久性、防水性が優れている特徴がある。
棟換気 屋根の一番上の部分に通気口を設けて自然に小屋根裏の熱気や湿気を逃がすようにする。
棟板金 スレート屋根の一番尖った部分に被せる金属の山形の板。
毛細管現象 平らな屋根材(スレート瓦)で起こる、隙間から雨水が侵入してしまう現象。
モルタル 外壁材料の一種 セメント、砂、水を練り混ぜた建築材料。
幕板 境界を分けるような使い方をされる横長の板のこと。外壁に設置されるものは接合部を隠して防水性を高める他、装飾的な意味合いで用いられる。

や行

屋根カバー工法 重ね葺き・被せ工法。既存の屋根材の上に新しい屋根材を被せて張る工法。既存の屋根材の撤去をしないため低コスト。
屋根葺き替え工事 既存の屋根を剥がし、新しい屋根に葺き替える工事。
屋根裏 屋根の裏と天井の間に作られた空間のこと。ロフト。
雪止め 軒先に取り付けられる落雪防止金。
溶剤系塗料 塗料の一種。主剤をシンナー等で薄めて塗る塗料で臭いがあるが、耐久性が高い。
寄棟屋根 4つの屋根面が四方に広がっている形状で、長方形の平面で妻側の三角形の屋根と平側の台形の屋根からなる。

ら・わ行

陸屋根 ほとんど傾斜のない平らな屋根のこと。
ルーフィング 防水のために野地板等の上にシート状の材を敷く工程やその材。
ロフト 屋根裏部屋のこと。
和瓦 日本の気候に最も適しているといわれている瓦。雨音を遮断して断熱効果があるが他の屋根材と比べて重い。
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