
神川町で、外壁塗装工事を行いました。
お客様より、「築年数的にもそろそろ塗装を検討していた」とのお問い合わせをいただきました。
拝見させていただいたところ、屋根は陶器瓦で外壁はサイディング仕様でした。漏れが無いよう、しっかり調査していきたいと思います。
外壁板間のシーリングは、かなり劣化していました。が、外壁そのものについてはチョーキングも出ておらず、比較的良好な状態です。これはいったいどういうことなのでしょう?
実はこちら、【高意匠サイディングボード】と呼ばれるもので、デザイン性もさることながら、元々の基材に無機コーティングあるいはフッ素加工などを施したもので、耐久性・撥水性ともに従来のサイディングより高いのが特徴です。
2001年以降、市場に流通し始めて、現在の新築などでは主流となっております。
最初の調査の時点でこれらに気が付いておかないと、のちのち大変なことになってしまいます。
【撥水性が高い=塗料の密着性も悪い】
ということになるので、新しい塗料ですら弾いてしまうということになります。注意すべきは、使用する(下塗り材)です。
高意匠サイディング用の下塗り材を選定してあげないと、半年~1年後にせっかく塗装した塗料が密着せず剥離してしまいます。
話が長くなりましたが、それを踏まえて作業に入りたいと思います。
~工事中・後~
洗浄・下地処理・養生などをおこない、下塗りを行います。
写真だと分かりにくいですが、透明色の(ファインパーフェクトシーラー)を使用しています。
このファインパーフェクトシーラーは、高意匠サイディング用下塗り材となっており、2液特有の臭気は否めないですが、密着性は抜群に良いです。お値段も下塗り材の中では高価ではありますが、主材が剥がれてしまっては本末転倒ですので惜しみなく使っていきます。
外壁板間にシール打設の様子です。
今回では、【Wトーン工法】を行うため、二階フロアの外壁色・一階フロアの外壁(目地)に合わせて、色を選定しました。
ここからがWトーン工法の真骨頂です。
はじめに、通常通り中塗りをします。
全体を通しで同じ色にしておき、これを中塗り・上塗りの計二回塗ります。従来の塗装工事であればこれで完了なのですが、Wトーン工法はここからが腕の見せ所です。
その前に、あらかじめ打設したシール部分にまたマスキングテープを貼ります。
これはWトーン工法において、必要な工程となります。とにかく手間が掛かるんです…(泣)
Wトーン工法施工中の様子です。
短毛のローラーに切り替え、凹凸面のくぼみにローラーが入り込まないよう、【短毛+斜めに転がす】ことにより、レンガ面の浮き上がっている面にのみ塗装していく形となります。こうすることにより、同じ外壁面に二色あるいは三色…と塗り分けることが可能なのです。サイディングの凹凸を活かした画期的で、よりデザイン性の高い仕上がりとなります。
もちろん、言葉で表現する分には簡単ですが、実際に行うと難しい工法なので、それなりの技術力が必要不可欠となります。
こちらも目地色同様に中塗り・上塗りと計二回塗り、最終的に合計5回塗りとなっております。お疲れ様デス…(泣)
任意ですが、オーバーコートとして仕上げにクリアー塗装もありです。総工事費がとてつもないですが…。
無事に難関突破し、最後にバランスを取るために、壁より濃い調色のブラウンで建物を引き締めます。
無事に工事完了しました。
手間が掛かった分、仕上がりは格別ですね。一階フロアのレンガ調を基調とし、かつポップで可愛らしい雰囲気もあり弊社としても好きな色味です。
いかがだったでしょうか?
余談ですが、将来的に頻繁に工事をしたくないとの事でしたので、今回では日本ペイントさんが、無機塗料をもっと身近にというコンセプトのもと開発された、【グランセラトップ2液ファイン】にて施工させていただきました。水性でも良かったのですが、色を重ねた時にダレやすいので、硬化時間を短縮するために2液を選定しました。
従来の無機塗料は、高価なイメージが定着していましたが、このグランセラシリーズはシリコン系ともそこまで大きな金額差がないため、今後の塗装業界で主流となっていくのではないかと注目を呼んでいます。
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